◇ 平戸焼(三川内焼)の歴史
平戸焼は、二十六代平戸藩主・松浦鎮信が文禄・慶長の出兵の折、朝鮮から連れ帰った、巨関(こぜき)とその息子今村三之丞により確立されました。長崎県の北部にある平戸島で当所は窯を設け焼いていたのがルーツでその後、現在の佐世保市三川内町に移りました。古くから藩用である平戸焼は繊細優美な染付と精巧緻密な技巧による透かし彫りの細工ものが特徴で、献上品や贈答品として優品が数多く創出されました。現在の平戸焼は三川内焼として唐子のデザインの食器や割烹食器が焼かれています。
平戸染付 雲鶴紋盃持ち福助形盃台
盃径25cm高さ28cm
福助が大盃を持った大変 ユニークな形の盃台です。 盃の高台部分は下の福助 と一緒に焼かれて盃は取 りはずせるようになって います。
(1800年代中頃)
平戸白磁 恵比寿・布袋像置物
高さ24cm
平戸焼は江戸時代後期には 熊本・天草の陶土を取寄せ 有田や波佐見よりも純白な 磁肌の焼き物を作りました。
(1800年代)
平戸白磁 亀形香炉
高さ17cm
平戸焼の特徴は白い磁肌と 透かし彫りなどの細工物に あります。 天草の陶土は 泉山のものより細工ものに 適したことから平戸には このような技法が発達しま した。 (1800年代)
平戸染付雲龍寿文 紐付蛤形蓋物
(1800年代)
平戸染付松竹画 水注
(1800~1900年代)染付鉄釉千鳥
蟹貝型蓋物